【WordPress】レンタルサーバー引っ越し手順【お名前.comの共用サーバ】→【さくらのスタンダード】
2016/02/05
先日、レンタルサーバーの比較記事を書いた時に、「お名前.comの共用サーバーSD」から「さくらインターネットのスタンダード」に乗り換えようと思っているという話をしました。
【レンタルサーバー比較】お名前.com共用サーバーSDを半年使ってみての評価と感想
そして月末になったので、宣言通りさくらインターネットのスタンダードに引っ越しすることにしたので、その手順を紹介したいと思います。
所要時間は、さくらインターネットとレンタルサーバーの契約する時間を含めても、2時間もかかりませんでした。
主にはファイルの転送時間です(;・∀・)運営期間が長くて画像とかのファイルが多い人はかなりかかると思います…!
それでは、順に説明していきます!
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旧サーバーからファイルのダウンロード
まずは一番最初にこれです!時間がかかるので、先に裏で動かしておきます。
WordPress本体だけではなく、「.htaccess」や「index.php」も合わせて手元のPCに、FTPクライアントソフトでダウンロードしておきます。
FTPクライアントソフトは以前紹介したこちらを参考に。
定期的にバックアップを取っていれば、こういう時にすぐに終わるし、トラブルがあった時に助かるのでバックアップは取るようにしておきましょうね!
【WordPress】簡単なバックアップの取り方と復旧の方法【初心者向け】
新サーバーとの契約
本来なら、これが1番時間がかかるので最初にすべき項目なのですが、さくらインターネットのレンタルサーバーは、仕事が早すぎて申し込んで数分で利用が開始出来るのですΣ(・∀・;)
日付が変わりそうな時間だったので、1日分もったいないなと、日付が変わってすぐに申し込みしましたw
入力項目は個人情報、希望の初期ドメイン名、クレジットカード情報くらいで数分で完了。
契約が完了と同時に、サーバコントロールパネルにアクセス出来ました。
そして8分ほどして「[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせ」というメールが届いて、契約情報、サーバコントロールパネルやFTPへ接続する為の、アカウントとパスワードが記載されていました。
これで引っ越しする為の準備が出来るようになりました!
ただ新サーバーを本格的に触り始めるには、少し時間がかかるので、一旦このまま置いておきます。
旧サーバーのデータベースからデータをエクスポート
ファイルのダウンロードと新サーバーの準備が終わるまでの間に、旧サーバーからWordPress等で使用していた、データベースのテーブルデータをエクスポートしておきます。
手順は以下でまとめています。
【WordPress】phpMyAdminでDBのバックアップと復旧(エクスポート・インポート)を行う方法
さくらインターネットでインポート出来るファイルの容量が16MBまでと多くなっていたので、私は「posts、postmeta、その他」で3回に分けてエクスポートしました。postsだけ16MBで収まらなかったので、zipで圧縮かけました。
新サーバーにデータベースを作成
サーバコントロールパネルの「アプリケーションの設定」の中にある「データベースの設定」を選択します。
まだ何もデータベースがありませんので、「データベースの新規作成」をクリックします。
データベースの名前と文字コードを決めて、新しいデータベースを作成します。
これで新しいデータベースが作成されます。
新サーバーのデータベースにデータをインポートする
データベース一覧に作成したデータベースが追加されているのが確認できれば、「管理ツールログイン」をクリックします。
「phpMyAdmin」が表示されるので、自分のユーザーとパスワードを入力してログインします。
上記のリンクから表示した場合は、自分のDBサーバーが選択された状態になっています。
インポートの手順は先程紹介した以下を確認して下さい。
【WordPress】phpMyAdminでDBのバックアップと復旧(エクスポート・インポート)を行う方法
新サーバーに独自ドメインを設定する
次は新サーバーに独自ドメインを追加して、パスの設定をしてあげます。
※ドメイン自体のネームサーバーを変更するわけではないので、この作業で新サーバーに一般の利用者がアクセスする様になるわけではなりません。
独自ドメインで運用するサイトが1つだけなら、普通に追加するだけで完了します。
新しいドメインの追加
「ドメイン設定」から「新しいドメインの追加」
ドメインも移管するなら手順は変わりますが、恐らく「お名前.com」とか「ムームードメイン」とかで取得したドメインを、使用しているだろうと思いますので以下の5番目のメニューから追加します。
5. 他社で取得したドメインを移管せずに使う・属性型JPドメインを使う(さくら管理も含む)
引っ越したいサイトのドメインを入力します。
確認画面が出るので、問題なければ登録します。
「初期ドメインがDNSに登録されていません。しばらく後に設定して下さい」と表示される場合
普通ならここで確認画面が出て、追加出来るのですが、契約したばかりの時は、初期ドメインがDNSにまだ登録されていないとエラーが出て、先に進めない可能性があります。
私は契約後にそのまま処理を進めて、このエラーが出ました。どうやら契約してから少し時間がかかるようで、私の場合は契約完了後、20分経過したくらいで再度試してみると次に進めました。
独自ドメインで表示するサイトのパスを設定
独自ドメインで運用しているサイトが1つだけであれば、デフォルトの設定で問題ありません。
他にも運用しているサイトがあるのであれば、独自ドメイン毎にパスを設定しておきます。
ドメインの追加が完了した画面で「詳細設定にすすむ」というリンクがあるので、クリックします。
ドメイン一覧画面から対象ドメインの「変更」ボタンをクリックすることでも同じ画面に遷移します。
「2. マルチドメインの対象のフォルダをご指定ください」の指定フォルダに自分の管理しやすいフォルダ名を入力します。
独自ドメインでアクセスした時に、ここで指定したフォルダがルートディレクトリとして表示されることになります。
私はドメイン名にしていますが、特に何でも大丈夫です。
デフォルトは「/home/アカウント名/www/」で、メインサイトのドメインはデフォルトのままでも良いかと思いますが、一応ディレクトリを作って指定しておくことをオススメします。
ルートに何かディレクトリを作った時に、WordPressのカテゴリと被ったりして事故ったりするかもしれませんので…。
WordPressの設定ファイルを新サーバー用に編集する
旧サーバーからファイルのダウンロードもそろそろ完了した頃ですかね(;・∀・)
ダウンロードしたWordPress関連のファイル一式をそのままアップロードしたのでは、旧サーバー向けの設定になっているので「データベース接続エラー」とかが出て動きません。
なので設定ファイルを新サーバーに合わせて編集します。
編集するファイルはWordPress本体のディレクトリにある「wp-config.php」です。
一応どこかに旧サーバー用の設定ファイルもバックアップとしてコピーしておきましょう。間違って旧サーバーにアップロードしてしまった!とかなってしまわないように…!
データベースに接続する為の情報を新サーバーに合わせて書き換えます。
// ** MySQL settings - You can get this info from your web host ** // /** The name of the database for WordPress */ define('DB_NAME', '************'); /** MySQL database username */ define('DB_USER', '************'); /** MySQL database password */ define('DB_PASSWORD', '************'); /** MySQL hostname */ define('DB_HOST', '************');
新サーバーにファイルをアップロード
FTPクライアントソフトを使って、先ほど独自ドメインのフォルダに指定したディレクトリを作成して、WordPress等のファイルをアップロードします。
ここまでの作業である程度時間は経っているので、新サーバーにFTP接続出来るようになっていると思います。
私は、アップロードしようとしてFTPクライアントで接続しようとしたタイミングが早かったので、名前解決出来ず接続出来ませんでした。契約完了後45分経ったくらいに、もう一度試したら接続できるようになっていました。
ファイルのアップロードが完了したらWordPressの引っ越し自体は完了します。
ドメインのネームサーバーを変更する
ここまでの手順でWordPressの引っ越しは完了しているので、後はネームサーバーを切り替えれば、サーバーの引っ越しが完了です。
ネームサーバーを変更する前に動作確認する
そうなんです。まだ新サーバーで動作確認してませんよね…!
そんな状態でネームサーバーを切り替えて、新サーバーに利用者を流してしまうなんて事、恐ろしくて出来ません(゚A゚;)
というわけで、事前に確認しておきます。
自分のhostsファイルを弄くるか、自分の使用するDNSサーバーを、さくらインターネットのネームサーバー(ns1.dns.ne.jp)に指定しましょう。
これで、自分の独自ドメインを指定して新サーバーにアクセスすることが出来ます。
ちょっとボリュームでかくなるので、別途記事書きます。
お名前.comのドメインNaviの場合
「ネームサーバーの変更」を選択すると登録情報が正しいか確認されるので、問題がなければ「登録情報は正しいので、手続きを進める」をクリック。
変更するドメインにチェックを入れてから、タブを「他のネームサーバーを利用」切り替えて、ネームサーバーを指定します。
さくらインターネットのネームサーバーは以下になるので、これを指定します。
ホームページやメールの準備が整いましたら、ネームサーバ情報を以下に変更してください。
・プライマリネームサーバ : ns1.dns.ne.jp
・セカンダリネームサーバ : ns2.dns.ne.jp
確認画面が出てくるので、問題が無いようであれば「設定する」で完了させます。
完了します。
これで引っ越し作業が全て完了です( ・`д・´)
引越し後に注意すること
ネームサーバーの反映が世界中に行き渡るまでには時間がかかるので、サーバー変更後に記事を更新する場合は新旧サーバー両方で行うようにしましょう。
めんどくさければ、新サーバーだけでも良いかもしれませんが、TwitterやFacebookなどに更新情報を流していると、旧サーバーにアクセスすることになるユーザーは404ページが表示されることになります。
最大72時間くらいかかるので、それなりの規模のサイトを運用されているなら手間でも、対応しておいた方が良いのではないかなと思います。
転送量制限
さくらインターネットのレンタルサーバなのですが、2週間の無料お試し期間があるのが凄くありがたいのですが、この期間は転送量の制限が厳しくなっています。
9.1. 転送量(目安)
プランごとに想定されている転送量の目安です。
※ お試し期間中はプランに関わらず、目安より低い値で転送量が制限されております。
※ コンテンツダウンロード中にブラウザ側から中断を行った場合は、すべて転送したものとして扱われます。目安値を大きく上回る、または短時間に転送量が大きく増加した場合、「503 Service Temporarily Unavailable」等のエラーが表示されます。
エラーの詳細はこちらをご確認ください。
ライト 40GB/日 スタンダード 80GB/日 プレミアム 120GB/日 ビジネス 160GB/日 ビジネスプロ 200GB/日
当サイトは引っ越し当時は約20GB/日だったのですが、見事に「503 Service Temporarily Unavailable」が頻発していました…。
リソース使用状況を見てみると初日の転送量が約17GBで、503発生回数が約1万5千回…。
慌てて「リソースブースト」とかいう非常事態用の制限緩和機能を使ってみたんですが、試用期間中でも機能するのだろうか!
ちょっと対策検討中です(;´Д`)画像圧縮系のプラグイン試したり、画像をCDN化してみようとか考えてます。
すぐに本登録したら大丈夫な気がするけど、もったいないし、技術的な挑戦してみたいしね…!
ご迷惑おかけしますが、ご了承お願いします!
終わりに
いやー、引っ越し自体は思ってた以上に簡単でした!
でもまさかの転送量制限で503頻発するとは…。お試し期間で本運用してんじゃねーよ!ということなのだろうか(´・ω・`)
アクセス数の割に転送量が多すぎるのは問題視していたので、対策するいい機会かと思うので何とかしようと思います。
とりあえず、転送量以外は問題なさげなのかな?またすぐに他のサーバーに移らなくても良さそうなので一安心。
あと、ネームサーバー変更の反映にもっと時間かかると思ってましたが、変更して半日もかからず、ほぼほぼ切り替わっているような感じがします。初日からさくらサーバーに普段の転送量の8割以上が発生していたので。
リソースブーストが多少でも効くことを期待しつつ何とか対応頑張りたいと思います!
2016/2/1追記:一応対策しました!そしてリソースブーストも微妙ですが効いた感じです。
【WordPressプラグイン】画像の圧縮・最適化で転送量激減!SEO効果あり!【EWWW Image Optimizer】
2016/2/5追記:こっちが根本対策!リソースブーストちゃんと効いたっぽい!?
【WordPressプラグイン】無料CDNで転送量激減!高速化でSEO効果あり!【Jetpack Photon】