2TBを超えるHDDを導入・増設する方法と注意点
2015/09/24
少し前までは2TBのHDDが主流でしたが、最近では3TB、4TBが主流になっています。
6TBや、8TBのものも売ってはいますが、そこそこなお値段がします。
バイト換算すると決して高いわけではないので、必要な方は購入するのもありだと思います。
とは言うものの、2TBを超えるHDDを購入する前に気をつけないといけない点があります。
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2TBの壁
初めて2TBを超えるHDDが出始めた2011年頃に話題になった問題です。
簡単に言うと、32bitのOSで扱えるHDDのサイズは約2TBまでという制限があるので、それを超える部分を利用出来ないということです。
似たような問題でメインメモリも約3GBまでしか扱えないというものもあります。
データ用ディスクとして使うのであれば問題ない
先に安心してもらう為に書きますが、起動用ディスクとしてではなく、データ用ディスクとして増設するとかであれば問題ないです。
OSのアップデートによって32bitのOSでも、問題なく使用できるようになっています。
問題になるのは起動用ディスクとして利用する場合です。
32bitのOSにかかる制限
まず32bitのOSでは、2TBを超えるHDDを起動用ディスクとして扱うことが出来ません。
もし扱えたとしても、全ての容量を使うことは出来ません。
なので、HDDの増設ではなく、載せ替えで新しく32bitのOSを入れなおそうとしていた場合は、2TB以下のHDDを購入しましょう。
64bitのOSでも注意が必要
64bitのOSであれば、2TBを超えた分についても正しく扱えるのですが、起動ディスクとして利用する場合は、今までどおりOSをインストールするのではなく、「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)」というマザーボードの機能を用いる必要があります。
なので、マザーボードが「UEFI」に対応している必要があります。これは2011年以降に発売されたマザーボードであれば恐らく対応していますが、それより前に発売されたものだと非対応の可能性が高いです。
2011年のものは怪しいので、先にマザーボードが対応しているか調べておくと良いでしょう。
それと、もう利用している人はいないとは思いますが、Windows XPは対応していません!
以上が注意しておかないと後悔してしまうかもしれない内容です。
起動用ディスクとして利用する場合
起動用ディスクとして「UEFI」を使用して、OSをインストールする方法については、長くなるので今回は説明しません。
こちらのサイトが参考になると思います。
これで楽勝!? 3TB HDDをWindowsで使うツボを解説
3TBのHDDを増設する
6TBや、8TBのHDDがあるとはいえ、私には特にそこまで必要はないのとコストを抑えたかったで、こちらの3TBのものを購入しました。
私が購入した時は、10,998円でした。
取り付け作業
今回の対象パソコン。
とりあえず写真撮るために全部配線を外してますが、電源だけ抜いておけば大丈夫です。
今まではSSDの128GBだけで外付けHDDにデータ移しつつ使ってました。
このパソコンの組み立てた時の日記はこちら。別ブログです。
WindowsPC新調しました
まずは届いた3TBのHDDをダンボールから取り出し。
箱から取り出す!
SATAケーブルが付いてないので、家のPCパーツ置き場を漁る。
見つかったけど、たぶんSATA1です(´・ω・`)
2015/9/24追記:
SATAケーブルは見た目で判断出来ません…。こちらで書きました。
それ間違ってない?SSDとHDDを繋ぐSATAケーブルの秘密!SATA2・SATA3で性能比較
なので今刺さっているDVDドライブに繋がっているSATAケーブルと交換することに!
ん?お前らは何故SATA2のところに刺さっているんや(;・∀・)SATA3やないのか。
ケーブルを引っこ抜いて確認してみる。
ん?SATA1?なのか?1年前のマザーボードの付属品でそんなもの入ってるんやろか…。
でもきっと古いケーブルよりは性能いいだろうと、こっちで繋ぐことにしました。
とりあえず、一番下にHDDをネジ止めしてSATAケーブルと電源を繋ぐ。
一応、SSDとHDDはSATA3の方に差し込みました。
後は蓋を閉じて完成( ・`д・´)
早速電源を入れて確認します。
パソコンでの作業
今までは、新しいHDD付けただけで、PC(旧マイコンピュータ)に現れたと思ってたんですが気のせいですかね…。
何も増えてない(´・ω・`)
「PC」を右クリックして「管理」をクリック。
「コンピュータの管理」が開くので、「記憶域」の「ディスクの管理」をクリック。
「ディスクの初期化」ダイアログが出てきます。
新しく追加したHDDの初期化の方法を選択します。
MBR(マスター ブート レコード)は起動ディスクのことなので、ここでこっちを選ぶと2TB制限がかかることになります。
GPT(GUID パーティション テーブル)は2TBを超える際のスタイルです。
なのでGPTを選択して「OK」をクリックします。
HDDの一覧が表示されます。一番下が今回追加したもの。2794.39GBとなっています。
2794.39GBと微妙に目減りしているのは、1000単位で桁が変わることを、コンピュータが計算しやすいように、1024(2の10乗)で扱う為です。
- 3,000,000,000,000 Byte
- 2,929,687,500 KB (÷1024)
- 2,861,023 MB (÷1024)
- 2,794 GB (÷1024)
Googleで計算させてみた:2794.39*1024^3/10^9 ≒3000
というわけで、ちゃんと3TBあるので、安心して下さい。
話が逸れた( ゚д゚ )クワッ!!
追加したHDDの上で右クリックし、出てきたメニューから「新しいシンプルボリューム」をクリック。
「次へ」をクリック。
ディスクを分割して利用するなら好きなサイズに変更して「次へ」をクリック。
ドライブに割り当てる文字は好きなもので大丈夫です。「次へ」をクリック。
後はデフォルトでOK。「次へ」をクリック。
新品のHDDでなければクイックフォーマットでない方がいいとは思いますが、ここまでHDDの容量が膨れ上がっているので、外してしまうとフォーマットに1日位かかるかもしれない…。
ボリュームラベルは好きな名前で良いです。後から普通のファイルの名前変えるみたいに簡単に変更できます。
最終確認です。「完了」をクリックして完了させます!
新しいパーティションが作成されます。
無事にPC(旧マイコンピュータ)にも追加されました!
パーティションを分けた場合は、同じように新しいパーティションを作成することで全ての領域を使うことが出来ます。
終わりに
無事に3TBのHDDを追加することが出来ました。
これでようやくバックアップ目的に用意した外付けHDDが、バックアップに回せるw
実は1ヶ月程前に今回の3TBのHDDは届いていたんですが、なかなか手が出ず放置していましたw
( ゚д゚)ハッ! 日付が変わりそうなので、それでは!
2015/9/24追記:
今回のHDDと元からあったSSDの性能比較です。あとSATAケーブルについて書きました。
それ間違ってない?SSDとHDDを繋ぐSATAケーブルの秘密!SATA2・SATA3で性能比較